東京オリンピック開催直前の7月下旬、私は韓国のある財閥系商社員とランチを共にしていた。挨拶も早々、親しい関係の私たちの話題は、韓国選手団が選手村宿舎に掲げた垂れ幕「臣にはまだ5000万国民の応援と支援が残っております」に移った。私が、他国選手団も選手村宿舎に国旗や国名を記した横断幕を掲げていたが、政治的内容とも受け止められるメッセージを掲げたのは韓国だけだということを指摘すると、韓国商社員は意外なことに素直に頭を下げた。 「あれは本当に申し訳ないと思う。韓国の国際感覚のなさが恥ずかしい。東京で李舜臣将軍のあの言葉を掲げるというのは、ロンドンでジャンヌダルクの『私たちが戦うからこそ、神は勝利を与えてくださる』を掲げるようなもので、明らかに喧嘩を売っているでしょう。韓国人の多くはあの垂れ幕を見て、ヤバいと思ったはずです」(韓国商社員) 当時、韓国・青瓦台(大統領官邸)は文在寅大統領訪日の条件と
【東京五輪 祭典の舞台裏(7)】東京五輪ボクシング女子フェザー級で同競技では日本女子初の金メダルを獲得した〝おじぎ姫〟こと入江聖奈(20=日体大)が本紙の独占インタビューに応じ、人生を激変させた五輪を振り返った。海外を魅了した試合中のおじぎの裏話、本番前から感じていた重圧、さらに自身のボクシングを揶揄(やゆ)して世間から批判を浴びた「張本発言」にも初めて言及。全ての質問に笑顔で一発回答してくれた。 ――金メダル獲得は本紙の1面を飾った 入江 (紙面を見て)ハハハ、おじぎ姫! ありがとうございます。ただ、あれは審判への印象を良くしようと思ってやったので、褒められるものではなくて(笑い)。減点されたら終わりなので、注意が怖くてやっていました。これからも「おじぎ姫」でお願いします! ――金メダルを取った実感は 入江 いまだにないです。手元に金メダルがありますが、テレビで見てきた金メダリストたちと
1年前の「モデルナ」は、儲からない企業だった。市販製品はなく、有望な技術はひとつあったが、まったく実証されていなかった。開発中の試験薬やワクチンで、大規模な臨床試験を完了したものもなかった。 メッセンジャーRNA(mRNA)ベースの新型コロナワクチンが第III相臨床試験に入ろうとしていたが、それが従来の確立した技術にどこまで肩を並べられるかという点で、専門家の見方は分かれていた。 そのモデルナが2021年は、10億回分の新型コロナワクチンを供給し、190億ドル(約2兆800億円)の収益を上げる可能性がある。既存の大企業による買収もなく、利益分割の対象にもならずに成功した、珍しいバイオテック企業になったのだ。 市場価格(7月14日に初めて約11兆1000億円に達した)では、「アスピリン」を開発したドイツの「バイエル」や、同じバイオテック企業で創業が30年早い「バイオジェン」といった手堅い企業
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない中、各地で自宅療養中の死亡が相次いでいる。感染者数が連日1000人台を超えている首都圏1都3県は、7月以降で計15人に上っており、特に感染者が急増した8月に入ってからが目立つ。自宅療養者の増加で健康観察など行政の目が届きにくくなっているほか、入院先が見つからないまま死亡した例もある。医療体制の逼迫(ひっぱく)は続いており、今後もこうしたケースがさらに増える恐れがある。 基礎疾患ない感染者も東京都内では12日、40代の女性が自宅で死亡した。女性は親子3人で家庭内感染し自宅療養中だった。前日に保健所が健康観察した際は異常がなかったが、翌日、死亡しているのを家族が見つけたという。女性には糖尿病の持病があった。 都では7月に1人、8月は17日までに7人の自宅療養中の死亡を確認。死亡した8人のうち、2人には基礎疾患がなかった。都内では7月中旬以降、感染
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く