最近、日本悲観論が出てきて、その材料として外国で安価に住む「外こもり」の日本人が急増しているとか、外国で働く日本人が急増しているとか、そういったことが引き合いに出される。 中国に滞在する筆者から言わせれば、日本がダメだから外国に出たというのは2番目の理由で、それよりも何よりもインターネットの発達によって日本に近い環境が得られるようになったので外国に出やすくなったこと、これが1番じゃないかと。 ここ数年で、タイとか中国とかシンガポールとか、いろんな国でADSLが当たり前になって、回線速度が(国内では)数メガになった。そうすると海を越えた日本のサイトでも、オンラインバンキングとか、オンライントレードとか、YouTubeやニコニコ動画で動画を見たりとか、mixiとか、ブログとか、twitterとか、オンラインショッピングサイトでソフトやデータを購入できたりとかが、遅いけれどもできるようになる。
中国に滞在し始めてからずっと疑問に思っていたことがある。特にインターネット普及以降、漢字しかない中国で、あらゆる日本の文化を紹介するのに、当て字で対応してきた。たとえば「そのまんま東」も「東東」と漢字化されたし、カタカナの多いプロレスにおいても、ジャイアント馬場は「巨人馬場」 に、アントニオ猪木は「安東尼奥猪木」と翻訳されている。ただいかなるプロセスを経て漢字名が決まるのかがわからなかった。 さて新党「たちあがれ日本」である。日本で話題の政治のトピックならば、食いついてくるのが中国メディア。きっと「たちあがれ日本」についても紹介するだろう、ならば「たちあがれ日本」を漢字に当て字化して紹介するだろうと期待していた。 新党の名称が固まった4月7日、中国新聞網がニュースを報道「奮起日本」という名称として、他のメディアもそれに追随した。 「なるほど、政府系メディアが最初に書けばそれに追随して当
4月1日には、日本のいくつかのサイトが、エイプリルフール向けコンテンツを用意するのがもはやお馴染みとなっているが、中国でもネットではこの日に向けたコンテンツを用意する。 どうもエイプリルフールに人気のコンテンツは、ジョークソフトらしい。たとえば実行するとブルーバックになってしまうようなソフトとか、違法な行為を行ったという警告窓が表示されるような、ウイルス感染を誤解してしまうようなソフトの類だ。筆者自身もチャットソフト経由でどれだけジョークを受けたことか。 ジョークソフト以上に今年中国国内でヒットした4月1日限定のコンテンツは、個人が作った人民日報社非公認の「人民日報海外版」だ。中国語で「愚人節 人民日報海外版」で検索すると、ひとつの画像に関する記事が大量にヒットする。それがこれ。 個人により作られた偽の「人民日報海外版」。そのジョーク記事の内容は・・・ ・中国はアメリカのサンフランシス
CNNIC(China Internet Network Information Center)がさりげなく2009年の中国のブロガー数を発表した。 2009年末の段階でブログを所有する人の数は2億2140万人で、うち半年のうちに一度でも更新したアクティブユーザー数(原文ママ)は1億4500万人だという。この時点でのインターネット利用者数は3億8400万人で、インターネットの普及率が28.9%と発表しているので、逆算すると公称で中国の人口は13億2872万人であり、少なくとも半年に1回更新するアクティブなブロガーの割合は10.9%となる。つまり10人中国人がいれば、1人はブログをときどき更新し、情報発信をしていることになる。 冒頭でCNNICがさりげなく発表と書いたが、その訳はCNNICが月例で掲載する「互聯網联発展信息と動態51号」という発表の中で書かれていたため。困ったことに、上記
超格差社会の中国の、大都市の繁華街にはたいてい歩行者天国があり、歩行者天国にはよくホームレスがいる。より稼ぐべく、より可哀想な境遇に見せるべく、腕を意図してなくすようなプロもいるが、リアルにそういう境遇の人もいる。 日本人も中国人もホームレスには目を向けないというか、向けてはいけないというか、カメラの被写体にしてはいけないとか、そういった道徳観があるが、そんな観念を打ち破る写真が今中国のネットで話題となっている。 表題の通り、イケメンすぎるホームレスが話題となったのだ。 その風貌から、「コイツは何者だ!?」という話になり、早速人肉捜索が始まっている。 さらに撮っている人は撮っているもので、インターネット利用者らが掲示板で、彼らが過去に撮影したクールなホームレスの写真を出し合い、掲示板で品評会まではじめている。(リンク1 リンク2 それぞれ中国サイト)
先週の金曜日、CNNIC(China Internet Network Information Center)が、最新の中国のインターネット利用状況を発表した。2009年末時点で人口の28.9%にあたる約3億8400万人が利用していることなどが書かれている。(詳しくは筆者執筆のInternet Watch掲載の記事を参照) ところで、アジアの他国の状況はどうかということで、まずは(「まずは」といいながら次はいつになるかわからないけど)インドシナ半島の雄、タイとベトナムの状況を紹介したいと思う。 タイの最新統計情報のNECTEC というところが発表している。これによれば、2008年末の時点で1610万人がインターネットを利用している。外務省のデータでは、2008年末の時点で6338万人なので、普及率は25.4%となる。NECTECでは利用者人口のほか、ネットインフラなども紹介している。興味
中国の大手IT系ニュースサイト中関村在線(ZOL)が去年のメーカー別注目度ランキングを発表した。そのPCパーツについては、ASCII.jpの去年中国で最も人気のパーツでPCを組むとハウマッチ?で紹介したが、日系メーカーが強そうな製品ジャンルの注目度ランキングを紹介しよう。 デジタルカメラ コンパクトデジカメでは、「キヤノン」が37.4%で首位、以下「ソニー(18.1%)」「ニコン(14.5%)」「富士フィルム(6.8%)」「サムスン(5.6%)」「パナソニック(5.3%)」「オリンパス(3.9%)」「コダック(2.5%)」「愛国者(1.3%)」「ペンタックス(1.2%)」「リコー(1.1%)」「カシオ(1.0%)」と続く。製品別ではキヤノンの「IXY DIGITAL 110IS」が最も人気に。 デジタル一眼レフカメラでも「キヤノン」が44.8%で首位。以下「ニコン(36.3%)」「ソ
QIGIというメーカーからタフなノートブックならぬ、タフなGSMケータイ「AK008」が登場した。アウトドアとかそんなヤワな用途ではなく、特警とか突撃隊とかを含めた警察向けの製品らしい。Windows mobile6を採用のスマートフォンなんだそうだが、国の機関向けならophoneでも採用すればいいのに。値段は2480元(約3万2000円)と、スペックにしては飛び抜けて高いわけではない。
若松通商といえば、知らない人は「秋葉原はモグリ」といわれるお店ですよね。丹青通商、秋月電子通商、湘南通商、千石電商、日米商事、本多通商……秋葉原の電子部品屋さんです。最近のカタカナのお店の名前と違って、風情がありますよね。国際ラジオ、福永電業、信越電機、アキバ商会、私が、いちばん好きな名前といえば、東京抵抗社ですけどね。そうした中でも、若松通商といえばコンピュータ系の人たちにもなじみ深いお店。現在は、末広町の交差点の近くにあります。ところが、下の写真を見てください。 若松通商と看板にあるんですけど、これは秋葉原ではないんです。実は、昨日の日記で書いたパソコン甲子園で訪れた会津若松の駅からほど近いところにある「若松通商」。第一日目のプログラミング部門が終わって、『プログラムはなぜ動くのか?』の著者矢沢久雄さんやクリエイターの檜山巽さんや、取材のメディア系のYさんなど、「軽く行きますか?」と
※調査目的で購入し、DVDでの再生確認のみしております。 海賊版ショップで写真撮ったら怒られますから。 最近中国の都市部だろうが農村部だろうがどこにでもある海賊版ビデオショップをのぞいてみると、海賊版DVDビデオのパッケージがブルーレイ化してきている。オリジナルがブルーレイだからだろう、それも洋画だろうが日本のパッケージは多い。日本にも結構協力者はいそうだがはてさて(留学生が倍増したら中国での日本タイトルは増えるかも?)。 「ポニョ」の海賊版。パッケージ上部にはブルーレイのロゴが。 「ポニョ」海賊版の裏面。 よく見ると、文字が変とかそういう次元ではなく、そもそもDVDなのかブルーレイなのかHD DVDなのかというツッコミが出る文言も。 パッケージの中 ディスクにも2層DVDと書きつつもブルーレイロゴも残している
ネット界隈でも最近話題となっているNHKの「クローズアップ現代 “助けて”と言えない~いま30代に何が~」。筆者は海の外だし、最近ロケーションフリーにつながらなくなったし(アク禁になったのだろうか)で、残念ながらライブでは見たくても見られなかった。サイトの情報だけを頼りに内容を知ったので多少誤解もあることを前提に書く。 中国人は所得の割にものすごい高い買い物を平然として驚かされる。金遣いがあらいことは知っていても、銀座やヨドバシアキバなどでの買い物客とか、観光地でのデジタル一眼レフユーザーとか実際見ると、この人たちはそんなに金を持っているのか、と考えるだろう。 著書「新しい中国人」でも書いているし、これがテーマでない記事でもちょろっと触れているくらい書いていて新鮮みがないかもだが、稼ぎを日本式に個人ないし核家族単位で管理するのではなく、旦那と嫁の両親2組も含めた家族単位で収入と支出を管理し
フランス系スーパーのカルフールの電器売り場で怪しいDVDプレーヤーを発見した。それがこちら。 「国際品質を世界で共有」というキャッチフレーズのこのDVDプレーヤー、ロゴだけは未来っぽいロゴを先取りしている。ロゴのひとつはブルーレイもどきのBLUE-LIGHT、もうひとつのロゴはEVDの花のロゴはそのままに茎をつけて「EDVD」を名乗っている(EDVDなんて規格はないのだけれど)。DVDプレーヤーだけに藍光科技(ブルーレイテクノロジー)も真っ赤な嘘だ。 ただ、ここでEVDがロゴだけでも生きているのが興味深い。そこで街中の家電量販店や家電市場にいくと、EVDを自称した次世代機っぽいDVDがいくつもあった。
中国が自国のアニメ産業を興そうとしているのはご存じの読者も多いと思う。 また中国のアニメコンテンツが教育的要素があって(劣化二番煎じもあって)つまらないと評されているのをご存じの読者もいるかと思う。 若者を「教育できる」、言い換えれば「洗脳できる」ことにアニメの意義があるとレポートする中国の学者がいる。また麻生元首相のアニメ政策に「世界の人々を洗脳して日本色に染めよう」と深刻に考える中国の学者がいる。 姜奇平氏という人は京都駅を見て、鉄腕アトムを想像したそうである。そしてこう思ったそうだ。「鉄腕アトムが最初に将来の世界観を作った。車産業のあとも日本は発展しなければいけない。そこでコンテンツ産業を立ち上げてカネを稼ぐだけでなく、洗脳させるのだ」 そして姜奇平氏はゲーム機を「洗脳機」と呼ぶ。「任天堂はWiiをリリース。任天堂のWiiやソニーのPS3などのゲーム機は中国国内の法律法規により販売
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