脳細胞や肌なども20歳を過ぎれば劣化する一方とよく言われており、子どもの頃から「ピーク、早すぎっ!」と不満だった。 でも、脳や肌は、だましだまし付き合うとしても、歯は80年の人生のうち、永久歯が背負う期間のいかに長いことか。 小学生ぐらいの頃に、「一生モン」を持たされても、その頃の自分には、それがいかに大事かわからない。せめてもう少しモノがわかった時期に、永久歯に生えかわってくれたらいいのに! そんな不満を、自分の歯がお世話になってる東京・幡ヶ谷の坪田歯科医院、坪田先生にぶつけてみた。 「寿命が急激に延びているいま、70〜80歳というのが当たり前になってますよね。永久歯の負担を『長い』と感じるのは、寿命が延びているせいもあるでしょうね」 平成11年度の統計では、男性の寿命が78.4歳、女性が85.5歳とか。それに対し、歯の寿命は、下の第一臼歯が53年、下の第二臼歯が50年、上の第一臼歯が5