本書が明らかにするのは、科学者たちが「運」や「偶然性」について考え、あらゆるゲームの仕組みを解明し、勝つ方法を研究してきた軌跡だ。ルーレット、宝くじ、スポーツベッティング、ポーカー、ブラックジャック――ギャンブルについての研究はやがて確率論やゲーム理論、カオス理論につながった。最適戦略の考え方も、ギャンブル研究から生まれた側面が大きいという。 ギャンブルで楽に勝てる方法を見つけるために本書を手に取ると、もしかしたら肩透かしを食らうかもしれない。とはいえ科学にもとづいた戦略を実行した際の成功談や苦労話も盛りこまれており、単純に読み物としてもおもしろいつくりになっている。 著者は「絶対に勝てない」ゲームもないが、「絶対確実に勝てる」システムもないとしている。ギャンブルで儲けるためには地道な研究の積み重ねと周到な準備、そして柔軟な発想による創意工夫が必要なのだ。ギャンブルで儲けたい人も、数学や統

