国際文化学科のJ.F.モリスです。生まれはオーストラリアですが、21歳のときから日本に住んでいます。 最初は、留学生として東北大学で日本の歴史を研究していましたが、その後、宮城学院女子短期大学の国際文化科、今の国際文化学科の前身で、「日本文化論」を担当することになりました。留学にきたのが1974年ですから、40年近く日本で暮らしていることになります。 「日本文化論」といいますと、多くの学生は、「日本の生活習慣を外国人に説明できるようになるための授業」と想像するようです。実際、学生に「外国人に日本のことを説明してください」と指示した場合、日本の伝統芸能や文化を取り上げて説明しようとします。そして、ほぼきまって、途中で言葉に詰まり、うまく説明できなくなるものです。 そうなってしまうのは、単純に英語力だけが問題になっているのではなく、そもそも説明しようとしている本人が、実のところ、そのような「日