3週間前に英国のロンドンに滞在していた時,驚いたことがある。何気なく新聞を見ていたところ,複数の通信サービスを束ねたバンドル・サービスの広告が予想以上に多かったからだ。中には携帯電話事業者や有料衛星テレビ会社など固定系のアクセス・インフラを持たない事業者が,無料で利用できるブロードバンド・サービスをバンドルしている例もあった。 英国の通信サービスは,国際・国内通話を問わず,定額で通話可能な固定電話音声サービスとブロードバンド・サービスのセットが当たり前になっている。ブロードバンド用のワイヤレス・ルーターは無料であり,音声サービスはVoIPばかりではなく,加入電話を対象とするケースもあった。 NGNは水平分離の考え方がポイント 英国の例に漏れず,最近の欧州では通信サービスのバンドルが大きなトレンドとなっている。これまでは「垂直統合型」で一つのサービスを提供してきた通信事業者の考え方が,他事業
