今年で生誕60周年を迎える「シーチキン」がここまで愛されている理由。それは、ツナ缶を日本人の食文化にまで高めた功労者的な存在だからだ。「当社が創業した1931年には、日本ではツナ缶を食べる習慣はありませんでした」と話すのは、はごろもフーズ 経営企画室 広報担当の田中隆裕氏。当初は水揚げ時に余っていたビンナガマグロの有効活用のため、アメリカへの輸出用にと加工が始まった製品だった。 同社はツナ缶を食べる文化を日本に根づかせるため、「まぐろの油漬け缶詰(Tuna in oil)」という商品名を改め、日本人に親しみやすい名前をつけた。そうして生まれたのが、食感と見た目から名づけられた「シーチキン(海のにわとり)」だ。 シーチキンの転機はテレビCMによってもたらされた。「国内での発売当初、料理にどう使えば良いか分からなかったんですね。それが昭和40年代にメニュー訴求型のテレビCMを放映したところ、爆
![「ツナ缶を日本の食文化に」多彩なメニューを提供して60年 | 宣伝会議デジタル版](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/33d1b16c13fa5da5a7fba838bd62cf1ba2fb96ab/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmag.sendenkaigi.com%2Fsenden%2F201811%2Fimages%2F157_ogp.jpg)