ソフトバンクグループが社内業務で紙を使わない「紙ゼロ」の取り組みを始めた。主要各社の全社員約2万人に多機能端末「iPad(アイパッド)」や多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」を支給しており、これらを使えば「紙は必要ない」と説明しているが、製紙業界の関係者などに波紋を広げている。 孫正義社長が「社内業務ではコピーなど一切許さない」と宣言。紙でしか受け付けてもらえない省庁への提出物などを除き、4月末までに社内業務から紙を一掃するように指示した。報道関係者らを対象にした決算発表会でも紙による資料配布はやめ、自社ホームページからダウンロードしてもらう方針。 孫社長は「役員会では半年前から紙ゼロ」といい、紙を使わないことで生産性が向上するという考えだ。