シャープの高橋興三社長は、「おもろい家電」を増やす考えを示した。「そろばん付き電卓」や「ひげそり付きドライヤー」など、ユニークな商品を生み出した往年の社風を取り戻し、経営を立て直すのがねらいだ。社員が挑みやすいように、失敗しても評価する制度に変えた。 高橋社長が12日、朝日新聞の取材に答えた。家電はもうけ重視で、種類を絞り込んできたが、方針を変える。社員が「おもろい家電」に挑んだ例として、限定販売の掃除ロボット「プレミアムなココロボ」を挙げた。 アニメの声優の声で「べ、べつに、あなたにほめてほしくて掃除したんじゃないんだからね」などと話すおしゃべり機能付きの少し変わった掃除機だ。高橋社長は「全然売れへん」と苦笑いするが、「社長がどう思おうが関係なく、こういう商品を出していくのはいいことだ」と話した。 「昔のシャープにはおもろい製品がいっぱいあった」と振り返る。ゼンマイ式シェーバーやしゃべる