中国のスマートフォンメーカーが、米アップルの「iPhone」(アイフォーン)の一強状態となっている日本市場の開拓を本格化させている。巨大な中国市場は頭打ち状態で、米国市場が中国との貿易摩擦などで先行きが不透明となる一方、日本市場ではシェア(占有率)を伸ばす余地があるとみて、新製品を積極投入している。 「日本市場で高価格帯が売れれば、どの市場でも負けない」 スマホ世界大手の中国・華為技術(ファーウェイ)で日本・韓国地域のスマホ事業を担当する呉波氏は28日、新製品の発表会で、日本市場に注力する意義を強調した。 この日発表したのは、背面にある三つのレンズと人工知能(AI)技術を駆使し、人物だけをカラーで撮影できる機能などを備えた新製品。想定価格は11万1880円(税別)と高額だ。 これまでは2万~3万円台が中心だったが「格安」のイメージを一新し、ブランド力の強化を狙う。ファーウェイの日本市場での