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2009年11月16日のブックマーク (1件)

  • CIVIL SOCIAL DEMOCRACY - 市民社会民主主義の理念と政策に関する総合的考察

    先の総選挙は、日政治における歴史的選挙となるだろう。投票によって政権交代が起こるという経験を持つことは、民主主義の発展にとって重要なことである。 「民主主義」と書いたが、そもそも、それは何だろうか。一つの答えは、「投票して多数決で決めること」である。その典型は選挙だ。これを「集計民主主義」と呼ぶ。もしも集計民主主義がなければ、特定の少数者または単独者の意思に黙って従わねばならない。投票は面倒だと思っている人でも、独裁者にすべて任せておきたいとは思わないはずだ。 しかし、近年の民主主義研究では、集計民主主義の問題点が指摘されている。理由の一つは多数決の限界である。3人で昼に行く時、各自の第1希望がハンバーガー、寿司、フランス料理で、かつ、第2・第3希望の順序も異なるとすると、多数決では決められない。いわゆる「投票サイクル」である。あるいは、総選挙以前の「ねじれ国会」を想起してもよい。