アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』にどっぷりハマった論者たちが作品の魅力や秘密を語り尽くす! 宮台真司(社会学者) ◆「まどか☆マギカ」とは「セカイ系」を超越する絆の物語である 1979年に『機動戦士ガンダム』、1995年に『新世紀エヴァンゲリオン』(以下『エヴァ』)とエポックメイキングな作品は15年周期で生まれていて『まどか』もやはり、その流れで出てきたと思います。ちょうど『エヴァ』は’95年の阪神淡路大震災とオウム事件という世紀末感を掬い上げていました。それ以降、「世界」の謎が自分の問題と直結する「セカイ系」と呼ばれる作品が多く生まれました。『まどか』はセカイ系が陥っていた自意識のどん詰まり感を超えていく物語だと考えています。 セカイ系では主人公が周囲から承認されればすべてOKですが、まどかは逆で、周りからは「あなたが承認されるのはこの『社会』しかないから出ていかないで」と言われるんだけ
社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 間先生の言葉の使い方って、労働関係=賃労働(隅谷史観)で、労使関係は集団的労使関係のことを指して使っている感じがする。ゴードン先生も雇用関係と労使関係で、そこはほぼ近いと思う。この点はまず、確認。 昨日の夜、少し予告的にメモしておいたけど、ゴードン先生の著書はやはり、通史的に描き切ったというところが大きいと思う。日本的雇用慣行は1920年代に作られたというのが通説で、これは主として兵藤先生に負っているところが大きいんだけれども(ちなみに、尾高煌之助先生も1920年代説)、ゴードン先生はそれに対して、孫田先生の戦時起源説も踏まえて上で、いやいや、実際に定着したのは1950年代でしょ、と提示している。菅山さんの書評にも書いたけど、僕は正直、20
社会政策・労働問題研究について歴史的なアプローチで研究しています。ここではそのアイディアやご迷惑にならない範囲で身近な方をご紹介したいと考えています。 すみません。このブログ、元々は誰かに理解してもらうことを前提に書いてません。今回のエントリは完全に僕の頭の中を整理するためだけに書いていますので、あしからず。 ゴードン先生の『日本労使関係史』の書評を書こうと思って、また、昨年の菅山さんのときと同じように、何から書けばいいのか、途方に暮れている。というか、この本は翻訳される前から、既に三つも書評が出ていて、そのうち池田信先生が書いたものはwebで読める。だから、内容の詳しい紹介はいらないかなと思う。 原題を直訳するとこの本は『日本における労使関係の展開:重工業1853-1955』となって、ほぼ近代100年をカバーすることになる。このタイトルはこの分野の人はみんな知っている兵藤釗『日本における
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く