3〜4年ぐらい前までは、このブログや本宅サイトの記事に、突然ものすごいアクセスが集中することがよくあった。 一体どうなっているのかと調べると、いわゆる 「個人ニュースサイト」 やブックマークからのリンクで飛んでくることがとても多い。調べのつかないのは、多分テレビか何かのクイズ問題の影響でググッた結果、ウチの 「森と林の違い」 なんかに飛んでくるのがほとんどと思われる。 ところが最近、「突然のアクセス集中」 という現象がめっきり減った。その理由は、最近の私の書くネタがいわゆる 「ウケ狙い」 からずいぶん離れて、ちょっと小難しい方面に向きがちであることだと思っていた。 個人ニュースサイトやブックマークに取り上げられやすい記事には、明らかに一定の傾向があって、トリビアっぽいものか、ちょっとオタクっぽい IT ネタ、そして釣りっぽいまでの政治ネタというのがウケる。一時は 「疑似科学ネタ」 が一世を
村上春樹の新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に何度も繰り返し登場して話題のベルマンによるリストの『巡礼の年』は、リストの名技的な有名曲とはだいぶ雰囲気の異なる作風が持ち味となっているピアノ音楽。 中でも特に登場回数が多く、キーになるモティーフとして重要な役割を果たしているのが第1年「スイス」の中に含まれる第8曲「ル・マル・デュ・ペイ」です。 通常は「郷愁」や「望郷」というタイトルで知られていますが、村上春樹は敢えて原語をカタカナ表記し、さらに「田園風景が人の心に呼び起こす、理由のない哀しみ」という訳を付すことでイメージを先鋭化しています。 また、小説の終盤、シベリウスの生地を舞台とした場面ではアルフレート・ブレンデルによるCDも登場させてベルマンの演奏との比較もおこなうなど、クラシックに造詣の深い村上春樹ならではのこだわりもみせています。 この曲は、若きフランツ・リストが、当
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