2010年ワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会で日本代表はベスト16進出という快挙を成し遂げた。ちょうど1カ月前、岡田ジャパンの躍進に日本列島は熱狂した。しかし、祭りが終わった今だからこそ、あらためてその戦いを冷静に検証する必要があるだろう。現地・南アフリカで日本代表を見守った風間八宏氏の目に、岡田ジャパンの戦いはどう映ったのか? また、今後、日本サッカーが目指すべき道はどこにあるのか? 4年後のブラジル大会に向け、9月には新生・日本代表が動き出す。その前に、日本サッカーにかかわるすべての人々が考えなければならないことがある。 ■“勝つため”に徹して結果を残した強さ ――まず、日本代表のベスト16進出をどのように評価しますか? 勝つことに徹して結果を出したという点は当然評価されるべきでしょう。W杯前は、どういう勝ち方をするのかがテーマだったと思う。自分たちがボールを持ってサッカーをする