ペルーの首都リマ郊外の「恥の壁」(2016年4月8日撮影)。(c)AFP/ERNESTO BENAVIDES 【6月4日 AFP】ペルーの首都リマ(Lima)の南東に、丘陵の斜面に沿って造られた壁がある。地元では「恥の壁」と呼ばれている。 上部に有刺鉄線が張り巡らされたこの壁は高級住宅地のラスカスアリーナス(Las Casuarinas)地区と、貧困層が暮らすパンプロナアルタ(Pamplona Alta)地区を隔てている。 全長約10キロに及ぶこの壁は、大邸宅やプール、青々とした芝生があるラスカスアリーナス地区で犯罪が起こるのを防ごうと5年前に建設された。 しかし壁の反対側で電気も水道もないほこりまみれの掘っ立て小屋に暮らす7500人にとっては、犯罪の引き金になる社会的格差を目の前に突き付けるものでしかない。 首都で成功しようとペルー北部から引っ越してきたというパンプロナアルタの女性は、「