オーストラリア政府は30日、子どもへの性的犯罪の恐れがある人物の出国を禁止すると発表した。発展途上国などで罪を犯す豪州人が後を絶たないためで、刑法や旅券法を改正する。政府によると、このような対応は世界初とみられる。 豪州では、昨年、インドネシアで7歳から17歳の計11人の少女に2年間にわたって性的虐待をしていた豪州人の男(70)が有罪判決を受けるなど、東南アジアなどで自国の小児性愛者らが、犯罪を繰り返していることが問題になっている。記者会見したキーナン司法相は「セックスツーリズムに対する最も強い取り締まりとなる」と述べた。 政府発表や地元メディアによると、出国禁止は、子どもへの性的犯罪で有罪となり、刑期を終えたものの「引き続き社会にとってリスクがある」として監視下にある警察が登録した約2万人が対象。このうち、800人近くは昨年、外国に旅行していた。現行の法律では旅行前に警察に知らせて許可を
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