「図書館で起きた時給180円事件(1)」からのつづき ●図書館で起きた時給180円事件・(2) 公共図書館で起きた「時給180円事件」。それを告発した司書は、実質解雇され、権利回復はほぼ絶望的だった。 そこに急転直下、救いの神が現れた――。 5.突破口は、労働基準監督署の是正勧告 意外にも、最初の突破口は、労基署でした。労基署が突然、是正勧告を出したんですね。 これは私も不思議だったのですが、申告から4 か月後の2012 年6 月11 日に経過を電話で問い合わせたところ、係官から 「ちょうど今日、㈱TK(仮名)に調査に入りました」 と言われたんですね。 労基署には、2 月に本人が申告した後も、組合幹部の方も同行して頂いて着手するよう要請に行ったり、係官とは、定期的に連絡をとって、根気良く、労基法違反行為を摘発するよう催促したりしていましたので、それが功を奏したのかもしれません。 係官が会社