モロッコ・アンティアトラス山脈の村の女性たちと話をする人権団体のメンバー(2022年2月19日撮影)。(c)FADEL SENNA / AFP 【4月3日 AFP】モロッコのアンティアトラス山脈(Anti-Atlas Mountains)奥地の村で生まれたナディアさん(仮名、20)は16歳の時、父親と言っていいほどの年齢の男性と結婚させられた。法律の抜け穴のせいで、児童婚を余儀なくされる少女は年間数千人に上っている。 「地獄を味わいました。でも、その悪夢は終わりました」とナディアさんは話す。 夫には暴力を振るわれ、1年で離婚した。今は両親が住む村の実家に戻り、読み書きを学んでいる。 「私の夢は自立すること。村の他の女の子たちにも、そうするよう励ましています」。スカーフで顔を半分隠し、恥ずかしそうにナディアさんは話した。 モロッコの2004年の家族法では、婚姻開始年齢は18歳と定められている