九月に入っても残暑が続き、ランチにはスパイスの効いた料理で元気を付けたい時期。夜に営業する居酒屋やバーを借りて昼間にカレーを出す「間借りカレー」の店が、名古屋でも増え始めている。営業時間が短く、メニューは特徴的なカレー数品に絞り、千円前後に設定する店が多い。特別感は満載で、「お値打ち」が好きな名古屋人の心をがっちりとつかんでいる。 五月に名古屋市天白区にオープンした「モー・カリー」。夜のみ営業のバー「Rain」を間借りした店で、一日四十食が売れる。十九席とこぢんまりとした店で「一日十五食出ればと思って始めたら、想像より多い」と、店主の伊藤俊介さん(49)は喜んだ。 本職はバーテンダー。自分の店を開こうと物件を探していた四月、仲間から家賃の三分の一負担を条件に「間借りカレー」を提案され、メニューを工夫した。週替わりのカレー二種を盛り合わせたランチプレートのみ。鹿肉やハラペーニョ(青唐辛子)な
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