普段スポットライトがあたらないゲーム業界の裏方の仕事、人、もの、イベントなどを特集する企画「The Back Room Residents(隠し扉の住人たち)」。初回のインタビュー対象となるのは、常にゲームクリエイターと共に歩みながら、一歩引いた立場でプロデュース業を続けてきたスクウェア・エニックスの齊藤陽介氏。実写ゲームからアイドルグループ、『ドラゴンクエスト』から『ニーア』シリーズまで、王道作品を担当しつつ獣道を開拓してきた齊藤氏に、ゲーム業界に入ってからの四半世紀の間に何を考え、どう動いてきたのか対談形式でうかがった。 齊藤陽介 スクウェア・エニックス 取締役兼執行役員、プロデューサー。1993年、エニックスに入社。『アストロノーカ』『ユーラシアエクスプレス殺人事件』『クロスゲート』といった実験的な作品をプロデュースしてきた。2010年代には『ドラゴンクエストX オンライン』『ドラゴ