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ブックマーク / med-legend.com (12)

  • 医学都市伝説: ルシファー効果

    スタンフォード監獄実験という心理学実験について、聞いたことがある方は数多いであろう。1971年夏、スタンフォード大学心理学教室のフィリップ・ジンバルドによって計画され、予想以上の問題点を露呈して予定日程なかばで中止された実験である。Wikipediaにその詳細がアップされているので、興味ある方は参照して頂きたい。 この実験が意図していたのは、人間の残虐性というものが個別的な性質によるものなのか、社会的な役割によって導かれるものなのかを確かめることであった。実験は、ボランティアから、性格や行動上の偏倚が少ないと判断された被験者21名を、ランダムに囚人10人と看守11人に振り分け、2週間の予定でその行動を観察した。 彼らは大学の地下室にしつらえられた「監獄」に送られ、囚人役、看守役それぞれに対し、いかにもそれらしいコスチュームや行動原則が割り振られたのだが、実験開始直後から、当初の設定を超えて

  • 医学都市伝説: ニセ神父・牧師はいい商売

    2006年11月08日  ニセ神父・牧師はいい商売 [ニュース] 11月2日のBBCニュースより。 ---------- マーク・ケリーは英国ランカシャーの出身。日に来てもう6年になるが、週末はニセ牧師として過ごす。彼はいう。「ボクは札幌に住んでいて、日語の勉強をしているんだけれど、やっぱお金は欲しいわけよ。英会話学校で教えるより、ニセ牧師をやる方がよっぽど実入りはいいからね」。 「日ではニセ牧師は結構なビジネスなんだよ。ボクはそれを扱う会社のTVコマーシャルに出ているんだ。札幌では5つのエージェンシーが20人のニセ聖職者を雇っているんだけれど、東京だったら数百人はいるんじゃないかな」、彼はそう付け加える。 外国人によるニセ聖職者は、日のいわゆる「洋式婚礼」に雇われ、それ風のパーフォマンスを行うことで雰囲気を盛り上げるが、それは正式な儀式ではない。「日では神道による婚姻儀式が

  • 医学都市伝説: O-リング風水師

    2006年11月01日  O-リング風水師 [都市伝説・デマ・トンデモ, とか映画とかTVとか舞台とか] 昼前になんか妙にヒマになり、ぼんやりTVを見ていたら、風水で住宅の気の流れを診断するという情報番組をやっていた。家を新築したら、家族が次々と不調を来たしたという視聴者の訴えをうけて、これ以上の胡散臭さはあるまいと思われる風水師が、家まで訪れて気の流れを調査するのである。 それだけならごく普通の占い系バカ企画であるが、この風水師が多少ユニークなのは、その風水診断にバイデジタル・O-リング診断法という、ごく一部で知られる医学系トンデモ技術を応用しているところにあった。中国四千年の歴史を踏まえた伝統トンデモに、ここ3~40年足らずの間にひねり出された新興疑似科学を重ねるという発想が、屋上屋を重ねるというか、毒喰らわば皿までもと言うか(違うような…)。 バイデジタル・O-リング診断法は、その

  • 医学都市伝説: 奈良・転送拒否問題について

    2006年10月28日  奈良・転送拒否問題について [医学・科学関連] 奈良県で起こった転送拒否事件について、医師が主催する多くのサイトで、侃々諤々の熱い論議が続いているようだ。その事件とは、奈良県の某中規模自治体病院産科で患者が分娩中に意識消失・けいれん発作を来たし、重度の子癇発作と考えた産科主治医が、18もの病院に転送依頼したが断られ、19軒目の大阪国立循環器病センターが受け入れたものの、 患者は脳出血を併発しており死亡、子供だけは助かった、という「事件」である。(参照したのはこちらのサイト。さらに詳しいことはこちらも参考に) 正直いって、私はこういう問題に言及するのは苦手で、上の事件記載の中で一番気になる点は「病院の数え方は『軒』でいいのか」という事だったりする。真面目な医師ブロガーたちが医療の危機について語りつづける中、大沢あかねの一発ギャグや、Youtubeのコント映像のことば

  • 医学都市伝説: 精神科看護における危機回避法

    2006年10月16日  精神科看護における危機回避法 [医学・科学関連] 二日間風邪で寝込んで、ちょっと楽になると枕元のノートPCをのぞく生活。どんなきっかけだったかは忘れたが、かなり面白い精神科看護学関連の論文を見つけたので紹介。 題して、「危機離脱技法―差し迫った身体的攻撃への対処」(PDF)。静岡県立大学短期大学部第一看護科助教授吉浜文洋氏他によって書かれたものである。論文は、精神科病棟における患者の暴力事件をいかに防ぎ、実際に攻撃を受けたときにどのように対処するかを具体的に述べたもので、通り一遍の善意だの真心などという建前に終わることなく、原則論と技術論が巧みに配置された好著となっている。 精神科看護の枠内で納めるには惜しいもので、家庭内暴力とか教育現場にも応用できるのではないだろうか。(左のイラストは落ち着かない患者さんに対して、3人の看護者が対処している場面。絵がなんとなく

  • 医学都市伝説: 「遠赤外線で身体の芯からポカポカ」

    2006年10月10日  「遠赤外線で身体の芯からポカポカ」 [都市伝説・デマ・トンデモ, 医学・科学関連] 10月9日の「最上の日記」より。「『遠赤外線だから身体の芯からあたたまる』のか?」という疑問。 いままで暖房器具メーカーとか、サウナなんかの宣伝文句に疑問を持ったこともなかったが、考えてみれば妙な話である。遠赤外線という電磁波が分子を振動させて熱を伝える作用があるのは事実ながら、日常的な場面での熱放射伝達経路はそれしかないわけで、比較対象がないところで「遠赤外線だから」とリキんでも仕方がない。熱風暖房よりは快適と言いたいのかも知れないが、それでは他製品の売り上げに響いてしまうので、こういう妙な表現になるのかも。 しかも最上氏の指摘によれば、遠赤外線の浸透性は極めて低く、人体がほぼ水に等しいとした場合、1cmも入っていかないのだという。要は体表面が温かいだけ、と言うことである。更に最

  • 医学都市伝説: 危険!水素含有水あり!

    2006年09月30日  危険!水素含有水あり! [都市伝説・デマ・トンデモ, ニュース] ケンタッキー州ルイスビル市にあるウォーターフロント公園の噴水プールに、昨年から左のような注意書きが掲げられている。 「危険! この水には高濃度の水素が含まれている。立ち入り禁止。」 昨年、市の衛生当局がこの噴水プールの水質を調査し、遊泳用プール基準の10倍を越える細菌を検出し、対策を取るように勧告した。 その原因として、ホームレスの水浴や、汚れたおむつをここで洗濯する人がいることがあげられたため、公園管理部は浄水システムを改良するとともに、このような警告を掲げることになったという。 誰もが気付くように、水は酸素と水素の化合物であり、水素が含まれているという「警告」には意味がないのだが、これを掲げた公園当局はそう気にしていない。管理主任のデビッド・カレム氏はこういう。 「水の化学的組成なんかには疎くて

  • 医学都市伝説: 「世界初」ペニス移植の顛末

    2006年09月23日  「世界初」ペニス移植の顛末 [医学・科学関連] 掲示板で、「世界初のペニス移植手術」について触れたブログ記事を教えて頂いた。中国・広東の外科医が世界初の陰茎移植手術に成功したものの、二週間後に「患者とその奥さんに深刻な心理的問題が現れたため」、移植された陰茎は切除されたというものである。21日にはかの「東京スポーツ」までこれを扱い、そちらでは「奥さんが『他人のモノじゃイヤ!』と拒絶反応?を起こした」というニュアンスで報じられていたという。 まあ、移植に成功したのに、「心理的問題」で切除したといわれれば、そういう風な想像をするのも当然なのだが、それ以前に「ペニス移植なんて、現実的に可能なのか?」という疑問がわいてくるのも事実。そんなわけで、元論文を検索してみたら、そう苦労もなく見つかったので流し読み。(HTML版、PDF版) それによれば、書かれてある手術の経過は、

    moondriver
    moondriver 2006/09/25
    例の「中国のチンコ移植手術」検証。"こんな腐りかけたチンポコをくっつけていられるか"
  • 医学都市伝説: ヒーローは人間だけではない

    2006年09月24日  ヒーローは人間だけではない [都市伝説・デマ・トンデモ] ジェームズ・クレーンはWTC北棟101階で働いていた。彼は全盲で、デイジーというゴールデン・レトリバーの盲導犬を連れていた。あの9/11当日、旅客機が20階下を直撃し、彼はこれで終りだと思い、デイジーだけは助けようと、そのハーネスを外し、彼女を自由にした。デイジーは照明が消えたビルの中を駆けていった。ジェット燃料の臭いと煙にむせびながら、ジェームスは最後の時を覚悟していた。ところが30分後、デイジーが戻ってきて、彼を112階に連れていった。 デイジーはビルの中を走り回り、ジェームズ、ジェームズの上司、その他300人もの人々を導いて、炎上するビルから脱出させた。彼女はまだ多くの人がビルに閉じこめられているのを知っているのか、ジェームズが止めようとするのも聴かず、再びビルの中に飛び込んでいった。 この二度目の挑

    moondriver
    moondriver 2006/09/25
    "国家というものはドンパチを欠かさぬようにして、戦争経験のある軍人をそこら中に配置しておけば、危機管理もしやすい"
  • 医学都市伝説: 警察と医療過誤

    2006年09月09日  警察と医療過誤 [社会・歴史] 当サイトは、あんまり具体的な社会問題には関わらないというスタンスなのだが、(何より、その能力に欠けるのと、妙な論議に巻き込まれたくないというのが主な理由)、この間、福島県での前置胎盤による死産事件での産科医逮捕問題をはじめとして、医療内容に関する警察の介入事例が意味なく増えていることについて、私なりの意見を述べておくべきであると思う次第。 私の意図は法律論的な論議ではなく、何故か誰も語らない「警察が医療過誤に過剰に関わる理由」を別の視点から示す事だけである。桶川ストーカー事件や秋田小児連続殺人事件に見られるように、出来るだけ面倒くさい事件に関わりたくない様子が見え見えの警察が、なぜ医療問題には介入したがるのか、真面目な議論ではあまり触れられず、かつ理解しにくい問題といえる。 私の意見は単純なものである。彼らは新しい「天下り先」を開発

  • 医学都市伝説: 福音派はポルノ浸け?

    2006年08月31日  福音派はポルノ浸け? [ウェブサイト] もし、癌のように拡がるポルノや誤った性的振舞いの汚染から守られた場所があるとするなら、それは教会であろう。しかし、最近の調査が明らかにしたのは、もはや誰も性的な誘惑の魔の手に抗うことが出来ないということだ。性的快楽の欲求に対して戦っている人々には、教会参列者、助祭司、スタッフや聖職者までもが含まれるのだ。 驚いたことに、教会に集う女性たちもまた、この問題の犠牲者である。キリスト教徒向け最大のポータルサイトであるChristiaNet.comは、訪問者に性的活動に関する11の質問を行った。この問題にとらわれている人、そうでない人を問わず、その調査結果は驚愕すべきものであった。結果はこう告げる-誘惑への防御はもはや存在しないと。(引用以上) そんな風にたいそうな書き方で始まるChristiaNet.comの一セクションなのだが、

  • 医学都市伝説: 超音波画像のイエス

    2006年08月24日  超音波画像のイエス [ニュース] イングランド、ウォーリック州スタッドレーに住む保母、ローラ・ターナーさん(20)は、妊娠7ヶ月目に入り、不安な日々を過ごしていた。彼女とそのパートナーは、生まれてくる子供がダウン症であると医師から告げられていたのだ。(Link) しかし、その不安は経過観察のために行われた超音波検査画像をみて解消された。画像には母体内で親指をくわえる彼女の息子と、胎児を見守るかのようなイエス像が写っていたのである。 彼女は感激し、生まれてくる息子に聖書からジョシュアと命名することに決めた。「私は自分の目が信じられませんでした。子供が指をしゃぶっているところを見ただけでも幸せでしたが、イエス様が見守ってくれているなんて。とても不思議だけれど、美しい画像でした。私たちの宝にしたいと思っています」。(引用ここまで) ジョシュアにはダウン症と兎唇があり、正

    moondriver
    moondriver 2006/08/25
    クラウザーさんに見える。
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