ベン・アフレックが監督と主演を務め、ハラハラドキドキできる脱出サスペンスとして、非常に多くの観客から評判が良い『アルゴ』。 だが私は評価していない。どころか、最近のアメリカ映画の中でも、かなりひどい部類に入ると感じてしまった。 それは、よく言われるように、「アメリカ寄りのイデオロギーで撮られているから」という意味でなく、まず通常のエンターテイメント映画として、レベルが低すぎるということである。 着想と企画は良いと思う。うまく撮れば、これはいくらでも楽しく怖いサスペンス作品になり得る。とくに、アメリカの外交官たちを亡命させるという、実際にあった作戦の内容が「偽映画の撮影」であることが素晴らしく楽しそうだ。 しかし、脚本や演出などが、あまりにひど過ぎるために、サスペンス映画の「サスペンス」が全く機能していず、エンターテイメントとしての体すら成していないのだ。 『アルゴ』は、あくまでサスペンス風
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く