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後藤和智の若者論と統計学っぽいブロマガ 第11回:【思潮】ロスジェネ系解雇規制緩和論者が若者バッシングに走るとき 今回は、ロスジェネ論客の一人であり、過激な解雇規制緩和、雇用自由化論者として知られる城繁幸氏を採り上げたいと思います。 城氏については、私は雑誌『POSSE』の連載「検証・格差論」の第1回で採り上げており(『POSSE』第7号及び同人誌『青少年言説Commentaries』(冊子版のみ)に収録)、その中で次のように述べました。2004年に『内側から見た富士通 「成果主義」の崩壊』(光文社ペーパーバック)でデビューした城氏は、最初の頃は、富士通の人事部での経験に基づいて、所謂「成果主義」の現実と、改善点を述べておりました。後に城氏は人材コンサルタントとして独立、2006年に上梓した『若者はなぜ3年で辞めるのか?』(光文社新書)はベストセラーになりました。その中で城氏は、若い世代の
悲しいことに、日本には「正社員と非正社員」というおぞましき身分制度が存在している。江戸時代の「士農工商」のような生まれながらにして決まる身分制度と違って、正社員と非正社員という立場が決定されるのは就職時で、建前上は相互の移動は可能ということになっている。しかし、現実には非正社員から正社員への移動は簡単にはできないし、また、大学卒業時に正社員という身分を手に入れられなかった人が、正社員という身分を手にするのも簡単ではない。もちろん、やり方次第ではどうにかなる人もいるとは思うが、大多数の人たちには難しいというのが現状だ。 正社員と非正社員という立場を比較した場合、まず目立つのが非正社員の待遇の低さである。非正社員は社会保険の適用に制限があり、賃金も安い。また、いつ解雇されるかもわからない。そのせいで、生活に困難が出ている人さえいる。未来も不透明だ。現在、非正規労働者の割合は労働者全体の35%で
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