2007年10月、貯金1000ドルとわずかな荷物だけを持って、サンフランシスコの友人ジョーの部屋に転がりこんだブライアン・チェスキーは、自分の貯金額では、この街では満足に家賃も支払えないことを知った。ちょうどその週末に開催される国際会議で街中のホテルは満室。そこで、部屋の空きスペースにエアーベッドを置いて、急ごしらえのB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)を提供することで、家賃代を稼ぐことを思いつく。それは首尾よく3人のゲストを得た。これが、既存のホテル業界を破壊すると世界中で注目されるウェブサービス、Airbnb(エアービーエヌビー)の始まりとなる。わずか5年前の出来事だ。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 魚谷武志) サービスのスケールアップはたやすい 人に愛されるプロダクトの追求が難しい ――最初のルームシェアから、現在のソーシャルテクノロジーを使って個人間のマーケットプレースを