日本共産党第25回大会決議案では、「異常な対米従属」の打破とともに、「ルールある経済社会」をつくることを打ち出しました。「カローシ(過労死)」が国際語となるなど「ルールなき資本主義」といわれる日本。働くルールをはじめとする現状を、ヨーロッパの主要な資本主義国や国際条約などの到達点からみてみると―。 条約 批准4分の1 90年前の「8時間制」いまだ批准せず 働くルールに関する“世界基準”ともいうべき国際労働機関(ILO)が採択した183の条約(失効5条約をのぞく)のうち、日本が批准しているのは48の条約で、わずか4分の1にすぎません。 とりわけ日本は、1号条約(8時間労働制)をはじめ18本の労働時間・休暇関係の条約を1本も批准していません。こんな国は主要な先進資本主義国のなかで、米国と日本だけです。 111号(雇用における差別禁止条約)、158号(解雇規制条約)、175号(パートタイム条約)