だいぶ間が開いてしまったね(汗)…後ろの部分は長くなりそうなんで、少し構成を変えて続けよう。 海賊版「小叮噹」大乱発(1980年〜1989年前後) さて、ダメもとに刷ってみたこの「機器貓小叮噹」は大いに売れに売れ、青文出版を財務の危機から救い出すどころか、信じられないほど儲けて、ひと財産を積むことができた。まあ、今でもタルトが売れたらみんなタルト屋を興し、ドーナツが売れたらみんなドーナツ屋を開くような台湾人だから、青文出版の独走なんて許すわけにはいかない。「小叮噹」があんなに売れると目に見えていたから、みんな揃って「小叮噹」を刷りはじめた。なにせ原稿料はタダだから、あとは絵素材の仕入れルートの確保と、翻訳のスピードを競い合うだけだ。 この時期の海賊版はかなり大量に出回っているはずだが、収集するのが意外に容易ではなかった。自分が持っていたモノは小四の時、引越しの際で全部捨てられたように*1、