2022年11月17日のブックマーク (1件)

  • なぜ三角関数の歴史を追うのか - QmQの日記

    中世科学の通史を見ると、必ずや三角法の章がある。 今でも三角関数は重要だが、フーリエ解析その他の応用まで学んで初めて面白みがわかってくるものの、地味で退屈なテクニックである。そういう目から見ると、三角法の歴史に特化した章、それどころか書籍すらも出ているのは不思議だった。 press.princeton.edu だが、古代ギリシャ数学と近代数学のギャップ、特に数についての考え方の違いを知るに至って、考えが変わった。古代ギリシャ流の数と量、比と比例では、到底近代科学は成立しなかっただろう。中世における応用数学の実践が、数の概念を徐々に変化させていったのである。 では、応用数学の中で、なぜ特に三角法なのか。 第一に、三角法は幾何と算術の交わるところにある。非常に大雑把にいうと、前者はギリシャ、後者はインドの貢献が大きい。これらの伝統がどんな風に融合したかを、三角法の歴史を通してみることができる(

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