2023年5月15日のブックマーク (4件)

  • 中世ヨーロッパの暦:アルマナック(暦書)の普及

    12世紀から16世紀にかけてヨーロッパは大きく変化します。この時代は、知的離陸の時代、ルネサンス(文芸復興)などと呼ばれることがあります。しかし数学を含む科学技術の進歩はとても緩やかで、この時期は来たるべき科学革命の時代の準備期間です。ここでは文化の発展と暦に着目し、アルマナック(暦書)がどのように広まっていったのか、人々の時間に対する認識はどのように変化していったのかを見てみましょう。 ルネサンスと呼ばれる時代 閉ざされた世界からの解放 12世紀までは地中海航路はイスラーム勢力に独占されていました。12世紀から十字軍の遠征が始まり、これによって地中海貿易が盛んとなり、イタリアに繁栄をもたらすことになります。十字軍がオリエントからの文化の伝達に好ましい影響を与えたかどうかについては意見が分かれています。文化や学問の伝達経路は十字軍によって破壊されたが、西洋ラテン世界における学問の復活は十字

  • なぜ十二星座のなかで牛と羊にだけ「牡」が付いているのか

    まず、江戸時代までは中国の「星宿」が使われており、西洋の星座が広く知られるようになったのは明治になってからであった。 現在の星座名に統一されるようになったのは、以下のPDFによると1910年ごろであるらしい。 https://tenkyo.net/kaiho/pdf/2013_05/03rensai-03kabumoto.pdf また、『日月地球渾轉儀用法』で興味深い内容として、十二宮の解説において、 然ルニ今日実際ノ天文ヲ按スレハ三月ヲ以テ大陽ハ白羊宮ニ立タスシテ却テ隣宮ノ雙魚ニ立ツヲ見ル因テ其然ル所以ノ原因ヲ考察スレハ蓋シ是レ三千年ヲ流過スルノ間毎三月廿一日ヲ以テ大陽ノ位置スル赤道上ノ春分点下ニ出スハ甞テ白羊宮ニ在リシト雖モ年々徐々ニ遷移シテ終ニ雙魚宮マテ来リ というように星座と宮を同義的に用いていることがあげられる。また、Geminiの訳語として「雙児宮」ではなく、「雙女宮」という名

    なぜ十二星座のなかで牛と羊にだけ「牡」が付いているのか
  • 隅田金属日誌(墨田金属日誌) 殷は温暖化で滅んだ

    殷周革命には温暖化の影響があったのではないか。殷のⅢ-Ⅳ期は気候変動で旱魃傾向にあった。その影響もあって殷は滅んだのではないか。 『華夏考古』にそれを示唆する記事がでている。楊謙さんと詹森楊さんの「商代晩期気候変遷与祝井儀式発生」である。* これがなかなか面白い。 殷の時代において中原は総じて暖湿の環境にあった。 今よりも年平均気温で2度、1月平均気温では3-5度も高い。だから南方の獏や水牛も生息していた。これは骨が出てくるし甲骨文にも名前が出てくる。そもそも象は象形文字として登場している。 また雨も多い。甲骨文を読むと1月から13月[ママ]まで一年中雨が降っている。9月には18日連続で降った記載がある。ほかにも12月に作物を収穫したとの記録もある。年間降水量は今の700ミリよりも100ミリ多い800ミリ程度であるとしている。 記事中では、まずもって今の長江流域の気候水準であるとしている。

  • 南極で見つかった未踏の世界最高峰「狂気山脈」に挑む登山家たちの姿を描くアニメ「狂気山脈 ネイキッド・ピーク」はどのように作られているのか原作者・まだら牛が語る

    クトゥルフ神話と登山を融合させたTPRG「狂気山脈~邪神の山嶺~」を原作としたアニメ「狂気山脈 ネイキッド・ピーク」の制作プロジェクトが進行しています。制作資金の一部をクラウドファンディングで募ったところ、目標の800万円に対して1億円以上が集まり、パイロットフィルムが作られました。マチ★アソビ vol.26では、原作者であり自らアニメ化企画を推し進めているまだら牛さんが、多くの観客を前にトークイベントを行いました。 アニメ映画『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』公式サイト https://nakedpeak.jp/ 会場はufotable CINEMAシアター1で、座席は満席。抽選で選ばれた人が参加しました。 まずは制作ドキュメンタリーとパイロットフィルムが上映されました。この内容はYouTubeで見ることが可能です。 【配信アーカイブ】『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』 パイロット・フィルム

    南極で見つかった未踏の世界最高峰「狂気山脈」に挑む登山家たちの姿を描くアニメ「狂気山脈 ネイキッド・ピーク」はどのように作られているのか原作者・まだら牛が語る