美味(うま)い不味(まず)いは栄養価を立証する。 * 天然の味に優(まさ)る美味なし。 * 現今(げんこん)の料理は美趣味が欠如している。 * 料理つくるも年齢、食う好みも年齢。 * 料理をつくる者は、つとめて価値ある食器に関心を有すべし。 * 高級食器、美器をつくらんとするものは、美食に通ずべし。 * 栄養価値充分にして美味にあらざるものは断じてない。美味なれば必ず栄養が存する。 * 味覚は体験に学ぶ以外に道はない。良体験をもったものは、よい料理ができ、よい味覚がそなわり、幸せであり、美味いもの食いの資格が高い。 * 現在、純日本料理はないであろう。 * 料理を味わうにも、三等生活、二等生活、一等生活、特等生活と、運命的に与えられている生活がある。またそれに従って作るところの料理がさまざまである。 * 貧乏国になった日本料理、それが生んだ料理研究家の料理、毎日ラジオ、テレビで発表されてい