では『赴粥飯法』の中から、僧たちが食前にお唱えする『五観ごかんの偈げ』をご紹介しましょう。比較的平易な文体で、食に対する姿勢がよく示されていますから、ご家庭でもぜひ日常の食事前にお唱えしていただきたい句です。 一ひとつには功こうの多少たしょうを計はかり 彼かの来処らいしょを量はかる 二ふたつには己おのれが徳行とくぎょうの 全欠をぜんけっ(と)忖はかって供くに応おうず 三みつには心しんを防ふせぎ過とがを離はなるることは 貪等とんとうを宗しゅうとす 四よつには正まさに良薬りょうやくを事こととするは 形枯ぎょうこを療りょうぜんが為ためなり 五いつつには成道じょうどうの為ための故ゆえに 今此いまこの食じきを受うく 食材の命の尊さと、かけられた多くの手間と苦労に思いをめぐらせよう この食事をいただくに値する正しき行いをなそうと努めているか反省しよう むさぼり、怒り、愚かさなど過ちにつながる迷いの心を
世界中のさまざまな食が容易に手に入り、食に対する考え方も多様化する現代。しかしそれ故にどう食事に向かい合えば良いのかを見失い、迷い悩む人も少なくありません。是非とも、曹洞宗で800年近く伝えられてきた、食に対する教えに触れてみてください。 道元禅師は、食に関する多くの教えを示されました。中でも調理係の心得と意義を説き示した『典座教訓てんぞきょうくん』と、食事をいただく作法と意義を示した『赴粥飯法ふしゅくはんぽう』の2冊は、いわば「作る修行」と「食べる修行」の尊さを教えて下さったと捉えることができるでしょう。 まずは私たちに最もなじみが深い、「食べる修行」についてご紹介します。 禅寺では、朝食の主食はお粥、昼食はご飯です。転じて「お粥」「ご飯」を「食事」という意味でも用います。「赴」は赴おもむく、つまり「行く」という意味で、ここでは「食事の作法を行じる」という意味合いになります。つまり『赴粥
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