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  • ハイヒールと中世と糞の話 | WTNB機関年代記

    ハイヒールと「道の糞」起源説 いつからか、どこからか、インターネッツの世界ではハイヒールの起源について一つの言説が広まっているように見えます。端的に言えば、以下の様なものです。 中世ヨーロッパでは溜たまった糞尿を窓から投げ捨てていたため、道に落ちた糞便を踏まないようにするためにハイヒールが生み出された。 あちこちで見かける言説なので、目にした方も多いかと思われます。さてそんな言説でありますが、皆々様はどう思われたでしょうか? 個々の要素は尤もらしくも見えますが、リテラシーの高い皆様から見てみますと、なんと言いますか、こう、文字と文字の間から与太話の匂いが漂ってきませんか? この手の言説は、お堅い歴史というよりは豆知識とかファッションとかそういう文脈で語られることが多く、そういう場でソースや参考文献が示されることもまずありません。 とは言え一方で、まとまった説明も世間には無いようですので、

  • [レビュー] ナイルの略奪 -墓盗人とエジプト考古学 | WTNB機関年代記

    死人に口なしとはよく言うが、死人には口だけではなく墓荒らしから身を守るための手も足も無い。エジプト人がその世界観合わせた壮麗な墓を掘っていた当時から、エジプトの墓や遺跡は略奪者の攻撃に遭い続けていた。 最初に墓を荒らしたのは当のエジプト人。墓荒らしはテーベの埋葬地帯では立派に組織された娯楽になっていたとも言われる。 次にやってきたのはキリスト教。勿論狂信的な司教らが古代遺跡に攻撃をする事もあったが、キリスト教への帰依を望んだ土着のコプト人自身、古くからの伝統への三行半だと言わんばかりに古代の異教的風習のあらゆる痕跡を拭い去ろうとしていたという。 その次にこの地を治めたのはイスラム教徒だったが、彼らの治世下でも事情はあまり変わらず、古代の神殿は石材の宝庫として建築材料に転用されていった(ローマと同じだな)。 そしてその次が命、欧州人の古物収集家達である。 近世になると古物収集はビジネスとし

    mori-tahyoue
    mori-tahyoue 2015/01/03
    「今でこそ、古代遺跡が過去を知る手掛かりである事は明白な事実だが、当時の人間にはそんな発想は無かったようだ。何度も言うように考古学という概念もまだ未発達だったのだ。そんな認識に風穴を開けたのは、「古代
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