中国で異常気象が続いている。湖北省、湖南省、江西省、江蘇省、安徽省の5省の長江流域で4月から5月にかけて70年ぶりとも言われる深刻な干ばつが発生した。長江中下流域の95%の地域で日照りが続き、500万人以上の住民と340万頭以上の家畜が飲料水不足に陥った。湖や養殖池が干上がり、畑はひび割れた。 ところが6月に入ると同じ地域で一転して集中豪雨が続いている。5省に加えて浙江省、四川省、重慶市にも被害が広がり、漁村は水没、農地は湖になり、都市部の通りは冠水し都市機能がマヒした。四川省では19日までに死者・行方不明37人に上っている。 「中国はもともと水害が毎年起こる国ではあるが、こんな風に干ばつから大洪水に急変するような気象変化は長江流域では過去ほとんど見たことがない」と長江水利委員会の専門家らは中国メディアで解説している。 もちろん異常気象は中国に限ったことでもなく、原因は世界的な地球温暖化が