直近の有効求人倍率が44年ぶりの高水準を記録するなど、空前の売り手市場となっている転職事情だが、詰めかける希望者に対し、正社員の求人が圧倒的に少ないのが、いわゆる一般事務職だ。 ハードな働き方を続けることに疲れたり、家庭との両立を考えたりする女性の求職者の多いことが特徴だが、市場の需給バランス以前にそもそも、職場から多くの一般事務の仕事が消え始めている。 営業はもういいや 「結婚後も長く働きたいけれど、営業職はもういいや」 大学卒業後、北陸地方の地方銀行で、個人向け商品の営業職をしていたアユミさん(24、仮名)は、学生時代から交際する彼氏との結婚が視野に入ってきた頃から、転職活動を始めた。 彼が関東在住のため、関東に拠点を移すことを考えたのと、顧客のニーズよりも厳しいノルマの達成が第一に来る営業のやり方に「これって顧客のためになっているのかな」、仕事そのものへの疑問や疲労感もかなりあった。
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