ホワイトハウス周辺の秩序維持のため到着、デモ隊の前を通り過ぎた米軍兵士(6月4日) Joshua Roberts-REUTERS <天安門事件を非難してきたアメリカが自国民の抗議デモを武力鎮圧すれば、アメリカの連邦制や民主主義は崩壊しかねない> 「彼はわれわれを分断しようとしている」----マティス前国防長官はこのように述べ、かつての上司をナチスになぞらえて、白人警官が黒人市民を死亡させたことに抗議するデモが全米に広がる中、これを米軍によって鎮圧しようとするトランプ大統領の対応を痛烈に批判した。マティスは、後任のエスパー国防長官がデモの行われている市街地を「戦場」とみなし、米軍がこれを「制圧」する準備ができていると発言したことも、軍の存在意義をおとしめるものだとしている。マティスはトランプらを合衆国憲法に対する脅威とみなしているのだ。 全米に広がる抗議デモのほとんどは平和的なものであるが、
![トランプが国民に銃を向ければアメリカは終わる](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/098bc4241e7982e1edeb9ebcd50ec838983ad9f0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fkotani%2Fassets_c%2F2020%2F06%2Fkotani0604-thumb-720x480-200356.jpg)