選考委員を代表し、まずは「全部門で私が1位に推した作品ばかりが受賞しました」と語る海野つなみが選考報告を行った。少年部門で最終選考に残ったのは「葬送のフリーレン」と荒川弘の「黄泉のツガイ」だったと明かした海野は、「勇者が亡くなってから始まる旅という物語の斬新さ、絵の素晴らしさ、大きな話と小さな話の組み込み方など、バランスのよさと読後感のよさが評価された」と「フリーレン」が受賞した理由を語る。さらに「選ぶ側としては紙一重」と続けた海野は、「受賞は作品にとっても作家さんにとっても、周りの方々にとっても大きいこと」と、改めて受賞の重みを実感したと語った。 少女部門を受賞した「きみの横顔を見ていた」について、海野は「私が少女マンガに求めているものがすべて入っている」と絶賛。「片思いの結末がどうなるにせよ、感情の揺れ動くさまを丁寧に描いてほしい。それこそが少女マンガの持つ強さ」と語る。少女部門で最後