何らかの理由で一度エンジニアを辞め、後に戻ろうと思った人の眼の前に立ちはだかるのが、「ITの仕事から離れていた期間=ブランク」の克服という大きな壁だ。 新たな技術が次々と登場し、トレンドの移り変わりも早いIT業界。ほんの1~2年業界から離れていただけで、いざ現場復帰しても、まるで浦島太郎のように周囲の変化に取り残されるという話も聞く。また、企業がブランクのあるエンジニア採用を敬遠しがちであるという厳しい現実もある。 しかし、そうした壁を乗り越えて、現場に復帰するエンジニアもいる。 今回お話を伺った梶道人さん(39歳)は、なんと10年超ものブランクを乗り越え、派遣という働き方で、開発の現場に復帰したエンジニアだ。「プログラミングが好き」という一途(いちず)な思いが、長期間のブランクを克服する助けになったという。 マネジメントのキャリアに魅力を感じず退職 梶さんは2000年に大学の商学部を卒業