群馬県高崎市で2日、2編成の列車を3両のSLが引っ張って並走する鉄道ファン垂涎のイベントが行われた。 7月から始まったJR東日本や県による大型観光企画「群馬デスティネーションキャンペーン」の開幕記念イベント。午前9時56分、JR高崎駅の4番ホームから信越線横川駅行きの「D51」が、5番ホームからは上越線水上駅行き列車を2両連結で引っ張る重連運転の「C61」「C57」が同時に出発し、約1・5キロ先の両線の分岐点まで並走した。 高崎駅のホームは約2000人の見物客で埋まり、沿線にも大勢のファンが詰めかけて、黒煙を吐きながら走る3両のSLの雄姿をカメラに収めていた。東京都八王子市から来た高校1年生の江田郁亮さん(16)は「黒光りしたSLの車体は迫力があった」と興奮気味に話していた。