今月下旬に事実上スタートする春闘を前に経団連は19日、春闘に向けた経営側の方針を正式に発表します。この中で基本給を引き上げるいわゆるベースアップには必ずしもこだわらず、ボーナスの増額なども検討し、3年連続の賃上げを行うよう呼びかけます。 一方で、非正規労働者の待遇改善も必要だとして、正社員への登用や時給の引き上げを働きかけることにしています。 ことしの春闘は、来週25日に開かれる「労使フォーラム」で経団連の榊原会長と連合の神津会長がそれぞれ考え方を表明し、事実上スタートします。 ことし経団連がベースアップにこだわらない背景には、企業の負担に配慮していることがあります。 経団連は去年、賃上げに対する政府の強い要請などもあり、経営側の方針に「ベースアップも選択肢の一つ」と明記し、ベアの前向きな検討を呼びかけました。その結果、大手企業の月額の賃金の引き上げ額は定期昇給を含めた平均で、おととしは前