角川スニーカー文庫といえば、歴史あるライトノベルレーベルとして、長年多くの読者に親しまれてきたレーベルです。 そのスニーカー文庫に、最近とある異変が起きていることをご存じでしょうか? それは、マニアックな作品が多く出ているということです。 この傾向はマニア人気が高くアニメ化に伴いラノベ殴り棒としても使われてしまった『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』、これまたマニア受けの良いリアル系恋愛小説の『されど僕らの幕は上がる。』、デビュー作がミステリ読者から注目されていた作者によるラノベミステリ『愚者のジャンクション』などが刊行された2015年からぽつぽつと出始め、 清野静が長年の沈黙を破り刊行した青春SF『さよなら、サイキック』、電撃文庫の『ミミズクと夜の王』『雨の日のアイリス』のような感動系ファンタジーの『いつかの空、君との魔法』、ガガガ文庫で人気を博した作者の『サ