世の中で最も怖いことの1つに、自分を知る、ことがある。自分の市場価値、と言い換えてもいい。 「長いこと1つの組織でずっと過ごしてくるとね、だんだんと自分の市場価値みたいなものが分かってくる。まぁ、40代後半から何となくそれは分かってくるんですけど、まだね、その時はかすかな光みたいなものが見えるわけ。でもね、さすがに50代になるとそれが全く見えなくなる」 「可能性がなくなるっていうのは、結構しんどい。気がつくと組織にしがみついている自分がいてね。若い時にはそういう上司たちを見て、格好悪いなぁと思っていたのに。トホホですね」 先日、経営者層を対象に「生きる力の強い部下の育て方」なるテーマで講演した後の懇親会で、大手広告代理店の部長という男性が苦笑しながら、こう漏らした。 「可能性がなくなるっていうのは、結構しんどい」とは、どうやら出世も含めた自分への可能性を言っているようだった。「ひょっとした
「締め切りを守ること」の大切さ 今までたくさんの日米のエンジニアと仕事をしてきた。その中には私よりも明らかに「賢いエンジニア」もいたし、ものすごい生産性でプログラムを作ってくれる「馬力(ばりき)のあるエンジニア」もいた。しかし、そんな中でも、私がものを作るうえで最も大切だと考えている「あること」をキチンとこなせる人は100人に1人もいなかった。その「あること」とは、「常に締め切りを守れるように仕事をすること」である。 チームで仕事をする場合、どうしてもお互いが担当するタスク(=作業)の間に依存関係が生じる。そんなときに、どれか一つのタスクの完了の遅れが、ほかのタスクの完了に波及し、それがタスク間の競合を引き起こして全体のスケジュールがさらに遅れる、という事態はソフトウェア開発の現場ではよく見られる。そんな状況をできるだけ回避するには、プロジェクトに関わる人全員が、自分に割り当てられたタス
4月最終週のある日、大学院講義の1回を実地見学に充てて、学生たちと秋葉原の町を歩きました。今期は学生たち含め、ツイッター上で公開の議論も進めつつ、秋葉原やアニメ、ゲーム、コミックなどコンテンツの問題を考えています。「音響空間情報論」という私の大学院での講義演習ですが、問題がオープンなものですから、公開できる議論は通風のいいところでするのが良かろう、と考えました。 前回も記しました通り、「アキバ」になってからの秋葉原を私は全く知りません。事情に詳しい「週刊金曜日」企画委員のIさん、それに角川学芸出版のKさんと2人の編集者にエスコートしていただいて、15人ほどの学生と小雨のそぼ降る秋葉原を訪れました。 集合場所として学生諸君には「JR秋葉原駅中央口」を指定したのですが、そこからして「素人」と、そうそうにIさんから教育的指導が。 「アキバといえば電気街口に決まっています」 アタマで考えたイメージ
いまから1年ちょっと前の2009年2月ごろ、世間は「内定取り消し」のニュースが盛んに報道されていました。リーマンショック以降の急激な景気の悪化で、新卒の学生を受け入れられなくなった企業が、謝罪の記者会見を開いたり、内定者の学生に補償金を支払ったりしていたのです。 そのとき私は大学4年生。就職先も決まり、卒業を目前に控えていましたが、自分と同学年の学生が内定を取り消されているというニュースを聞いてもピンときていませんでした。身近に取り消された人はいなかったし、零細企業や業績の落ち込んだ企業での話で、自分には関係ないと思っていたのです。 いまから思うと浅はかでした。なぜなら、私はその直後の2月末に突然内定先の企業に呼び出され、「内定取り消し」の事態に追い込まれるからです。 正確には、内定を自主的に「辞退」するよう迫られました。 卒業式を1カ月後に控えたタイミングで呼び出され、応接室に役員と二人
2010/07/21 ホームセンターに行けば9800円で買えそうなスチール製の“ラック”に、むき出しのマザーボード。うねうねとケーブルがラックの間を這(は)う。 「ラックに直接置くと通電しちゃうじゃないですか。だからラックに木片をくくりつけて、その上にマザーボードを載せているんですね。ただ、そうすると実は若干たわむんです、自重で……。なのでパーツの抜き差しではかなり嫌な思いをします」。 イラスト投稿サイトの「pixiv」(ピクシブ)でインフラの設計・運用を担当する上薗竜太氏がこう話すと、あまりの無手勝流ぶりに会場からは笑いが起こる。 「でも、これはまだ前のバージョンの運用でですね、3カ月前ぐらいからベニヤに変えました。これが新しいpixivを支えるラックです」 実物の写真がスクリーンに映し出されると会場には再び大きな笑いが起こった。「これによってマザーボードがたまわない。パーツの抜き差しで
「もしドラ」の略称で社会現象を巻き起こした小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著)の発行部数が、22日に100万部を達成することが20日分かった。このうち4万部は電子書籍販売分で、発行元のダイヤモンド社は創業97年目で初のミリオンセラーとなる。 昨年12月3日に刊行。アメリカの経営学者、ピーター・F・ドラッカーの名著「マネジメント」を間違って買った公立高野球部の女子マネジャーが、ドラッカーの組織論をチーム作りに応用して甲子園を目指す青春小説。“現代経営哲学の父”の教えをわかりやすく解説した本として人気を集め、今年6月には90万部に到達していた。 ネタ本の「マネジメント」などドラッカーの著書や関連書籍の増刷が相次いだほか、「もしドラ」を活用する野球部や企業も出るなど、ドラッカー・ブームの牽引役になっている。
モバゲータウンのソーシャルゲーム投入で、ディー・エヌ・エー(DeNA)の業績が好調だ。1月にはモバゲータウンのゲームAPIを使ったオープンゲームが、多くの企業から登場している。 オープンゲームの状況を公開している企業は少ないが、「スピード★レーシング」を公開するロックユーアジアは提供開始から5日間で30万人のユーザーを集めたと、親会社であるソフトバンクが決算資料で明かしている。 ただ、同じくSNSプラットフォームを公開しているmixiと異なり、DeNAの場合はプラットフォーム上に自社開発のゲームも公開している。ゲーム業界ではプラットフォームである家庭用ゲーム機と対応ソフトを同じ企業が提供することは珍しくないが、ネット業界ではあまりない取り組みとも言える。 モバゲータウンはどのような方針でモバゲータウンをオープン化し、ゲーム開発者にはどのようなことを求めているのか。また、ライバルのGREEや
世界中でソーシャルゲーム業界にファンドマネーが殺到し,バブルの様相を呈している。 【データ元: Virtual Goods Investment Report】 その理由は単純だ。久々に発掘された,IT業界の「儲かる大金脈」だからだ。 ではなぜ儲かるのか?そしてどれくらい? この記事では,ソーシャルゲームの根源にある「フリーミアムモデル」と「ソーシャルモデル」の相乗効果を具体的に検証し,その儲かるビジネスモデルの謎を解き明かすとともに,具体的な目標値や収益の構造について深く分析していきたい。 ■ フリーミアムモデル ~ 顧客数と利用者単価をともに向上させる奇跡のモデル 売上は顧客数と利用者単価の掛け算だ。そして多くの商売ではそのどちらに力点をおくかで戦略がかわってゆく。ブランド志向では顧客単価を,低価格志向では顧客数をという具合に。 今までも質と量をともに向上させる技術革新というものは多く
2024 01 ≪ 1234567891011121314151617181920212223242526272829≫ 2024 03 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 12:14:40.59 ID:+oh6pnHp0 ください10年以上前のものをお願いします 5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 12:30:12.55 ID:FxFBTdRd0 ヒミコください 6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 12:40:19.93 ID:+oh6pnHp0 8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/13(火) 12:45:38.00 ID:mZl/TCBsP 10年ってど
2010年7月16日、株式会社Speeeオフィスにて「第5回 gihyo.jp FreeBSD勉強会」が開催されました。この勉強会はFreeBSDコミッタである佐藤広生氏、後藤大地氏両名の立案がきっかけで開催されています。『Software Design』や『FreeBSD Daily Topics』を発行する技術評論社、会場提供元となる株式会社Speee、ハンドリングを行うオングスおよびFreeBSD実行委員会のご協力いただいております。 今回も盛況に行われ、Ustreamのライブ映像を見ている方も100名以上の視聴がありました。また、今回の発表者は実行委員ではなく一般参加の方が発表しており、今後のFreeBSD勉強会に有意義なものとなりました。 第5回 FreeBSDにおけるZFSのあれこれ─FFS/ZFSのベンチマーク 第5回は、河部展氏から「FreeBSDにおけるZFSのあれこれ
これは何の映画のセリフだったけ? 「これでさすがにオレの名も人殺しとして売れるようになっただろ?」 「いやまだだ。あいつがいる。」 「誰だそいつは?」 「マンソンだ」 「そうか、キングなら仕方がないな」(注、うる覚え) と言うワケで冒頭紹介の写真の通り日本でこれ程著しく不明瞭な目的はないんじゃないか?と思われる切符の行き先、これから向かう先の小和田駅はこんな誰でもタダで見られるブログどころかちゃんと金払って購入する専門書も日本で一、二を争う太鼓判を押してくれている秘境駅です。つまりこれから私は「飯田線内のチャールズ・マンソン」クラスの駅に向かうというワケです。 今回の目的も至極単純、「小和田駅から列車を使わずに次の駅まで行ってみる」というモノです。そもそも先の田本駅といいなんでこんな計画を立てて実行しようと思ったかというと、どこの局かは忘れましたが、都会の鉄道を途中下車して一駅分を歩いて紹
その色や形によって、時に芸術作品のような美しい姿を見せてくれる「雲」。最近のはてなブックマークでも、珍しい雲の様子をとらえた写真が度々注目を集めています。中には、晴天が続くこの時期にしか見られない貴重な雲もある模様。猛暑が続いてうんざりする季節だからこそ、そんな美しい雲の様子を眺めてみるのはいかがでしょうか? ■虹色に輝く「彩雲」 「雲の色は何色?」と聞かれたら、ほとんどの人が“白”と答えるはず。しかし先日はてなブックマークでは、こんな珍しい色の雲が話題になりました。 ▽ 雲が虹色でした。 ▽ http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100718-OYT1T00541.htm ▽ http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY201007180303.html ▽ 夏だけの珍しい現象…七色に光り輝く雲|日テ
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 13:52:09.48 ID:20mXpXIa0 ください 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 14:01:14.99 ID:hegNPZTDP >>1 これは何か問題になった? 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/19(月) 14:05:55.44 ID:20mXpXIa0 >>6 こち亀はコミックスでは別の話に差し替え サザエのは当時の表現を重視して今の文庫に載ってる クンニはネットで騒がれて後に作者謝罪 9:のんちゃん◆nononjiFW2 :2010/07/19(月) 14:09:04.94 ID:Ktmc2t840 >>7 クンニは単行本だとク○ニになってた 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送
これまでSPHによる流体シミュレータなどを手掛けてきたThiago Costa氏が新たに開発を手掛ける物理エンジン「Lagoa Multiphysics」ver1のティザー映像が公開され、あまりのクオリティの高さに大きな注目を集めています。(※ 参考リンク:SPHが使用されたスプライトのCM映像) ゲームとは直接関係の無い話ではありますが、GPGPUの高性能化などもあり、いずれこういった品質のゲームが登場する時代が来るかもしれないと考えると非常に夢が膨らむ映像と言えそうです。 Lagoa Multiphysicsでは粒状マテリアルでのクオリティの高い摩擦演算が可能になっており、体積を保つ流体に、弾性構造、塑性変形なども実現されているとの事で、技術世代的な意味でも信じられない程のどえらい事がしれっと実現されています。 さらにレンダラには10年ほど前に革新的なGIレンダラとして注目を集めたAr
アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズでヒットを飛ばした山本寛監督による初の実写映画である映画『私の優しくない先輩』。インタビュー前編では、初めて実写作品を撮ることになった経緯などを語っていただいたが、後編では、映画『私の優しくない先輩』とアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の関わりから『新世紀エヴァンゲリオン』が映像業界にもたらした影響などについて山本監督に話を伺った。 映画『私の優しくない先輩』で初の実写映画に挑んだ山本寛監督 ――作品を拝見した時にアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の感触が感じられたので、監督からお話が出て驚きました(詳細はこちら)。最後のシーンで決着をつけない感じや観客に考えを委ねる感じが近いですよね。 山本「『新世紀エヴァンゲリオン』以降の尖った表現は、どれも必ず『エヴァ』になってしまうんです。『告白』も『バトルロワイヤル』(2000)もそうです。エヴァの呪縛というか、すべ
前回、日本半導体が、韓国、台湾のメーカーや米マイクロンテクノロジーの「高度な破壊的技術」に駆逐されたことを論じた。 日本メーカーは、25年もの長期保証を付けた高品質な半導体を作り続けたが、 韓国、台湾メーカーや米マイクロンテクノロジーは、そんな長期保証を必要としないPC用DRAMを安価に大量生産した。つまり、日本半導体は、クレイトン・クリステンセンが言うところの「イノベーションのジレンマ」に陥ったのである。 そして、1980年前後に形成された、極限技術・極限品質を追求する日本の技術文化、すなわち過剰技術で過剰品質な製品を作る技術文化は、DRAMで手痛い敗戦を経験したにもかかわらず、30年以上経過した現在も変わっていない。 なぜ、変わることができないのか? その原因の1つには、DRAMでシェア世界一になったという過去の成功体験があるものと考えられる。 社長会見に垣間見えたトヨタの傲岸不遜 こ
韓国サムスン電子に敗れた日本半導体メーカーは、エルピーダメモリ1社を残してDRAMから撤退した。そして、日本半導体メーカーはこぞって「SoC(System on a Chip)」に舵を切った。SoCとは、1つの半導体チップ上に、プロセッサやメモリなど必要とされる一連の機能を集積した半導体集積回路のことである。 その日本半導体メーカーの前に立ちはだかったのが、台湾のファンドリー(設計を行わず製造に特化した半導体メーカー)である台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)である。 小品種大量生産のDRAMと違って、SoCは少量多品種という特徴がある。現在、このSoCの分野でTSMCが圧倒的な存在感を示している。一方、SoCの設計、製造、販売、全てを自社内で行う垂直統合型(Integrated Device Manufacturer:IDM)の日本半導体メーカーは壊滅的状
企業に寿命はないが、事業には寿命がある。既存の主力事業が寿命を迎えたら、新たに勢いのある成長事業へと乗り換えなければならない。そうしなければ、事業の寿命とともに企業も息絶えてしまう。 私が編み出した言葉で表現すれば、不毛の地と化した既存の事業立地に見切りをつけて、新たに別の肥沃な事業立地を探し出す。いわば転地を行うことが、永続する企業への第一歩となる。 だが、どうすれば転地を成功させることができるのか。これが本コラムのテーマである。今回から各論に入り、転地のタイミングの見極め方やプロセスなどについて、実例を基に論じていく。 ここで断っておくが、転地のパターンは1つだけではない。過去の成功例を見ても、実にいろいろなパターンがある。その中から、典型的なパターンをいくつか取り上げて、成功のポイントを分析していく。「我が社はこれだ」と思うものを見つけていただきたい。 ダイナミックな転地を実現して国
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