前回は、情報システム部のリバイバルプランを考えるためには、まず、事業活動における情報システムの位置付けを明確にし、情報システムに関する業務機能を明らかにする必要があることから、これらをUISSを活用して検討する方法を紹介した。今回は、業務機能を情報システム部とアウトソーサとの間でどのように役割分担すべきかを検討する。 情報システムに関する業務機能の役割分担を考えるためには、人材ポートフォリオを作成して人材ギャップを明確化し、人材ギャップ解消策の1つとしてアウトソーサ(委託先企業)を活用する必要がある。これらの方法を紹介する。 多様化するIT人材 情報システム部が、情報システムに関するすべての業務機能を担当していた1960年代や1970年代のIT人材は、SEとプログラマしかなく単純であった。しかし、企業の事業活動における情報システムの位置付けが変わり、範囲が拡大するとともに、高い専門性が必要