片仮名「ヘ」も平仮名「へ」も字源は同じ。「部」のつくりの「」とされている。 樺島忠夫ほか編『事典日本の文字』(大修館書店 1997) p.64 「たとえば、片仮名の「へ」と平仮名の「へ」とは同じ文字か。これらは、異なる文字体系に属しているから、同じ文字だということはできまい。同じ文字、異なる文字ということを厳密に考えるならば、次のきまりを立てることができよう。 異なる文字体系に属する文字は、異なる文字である。」 書体や活字デザインの観点から、 佐藤敬之輔『文字のデザインシリーズ 4 カタカナ 第2版』(丸善 1973) では、書体の構成-骨格や面積にも言及し、 p.3-4 「片仮名文と平仮名文」の(3)(4) から 「文体と文章を見た字づらの感じとは一致している。柔らかい曲線でできている平仮名は叙情に適する。片仮名は堅苦しくポキポキとして、没個性的、高踏的、時に威圧的になる。その代り明るい
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