フランスの思想家ベルナール・スティグレールの哲学のひとつのエッセンス(だと個人的に思えるもの)について文章を、二回に分けてアップしてきました。 「痕跡とプログラム」 http://d.hatena.ne.jp/voleurknkn/20061222 「プログラムとリズム」 http://d.hatena.ne.jp/voleurknkn/20061226 その後、コメント欄でのやりとりなどもあり、スティグレールとデリダとの関係が気になる人はやはり多いだろうと思い、物質性という問題に限ってですが、デリダとスティグレールの議論の焦点の違いについて簡単にまとめた箇所をアップすることにしました。 いつものように注意書き。 1、文章の属性 全体で原稿用紙換算で1000枚ほどからなる修士論文の序論部分のほぼ最後の方の一部。 2、読む際の注意 序論はフッサールの「幾何学の起源」とそれに付されたジャック・