“忖度”が導く「干され」 TBSの『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』──通称『金スマ』は、人気芸能人をゲストに迎え、再現VTRを交えて深掘りする内容だ。2月24日の2時間特番(→TVer)では、「事務所シリーズ第6弾」と銘打ち、爆笑問題と所属プロダクション・タイタンの太田光代社長、そしてM1チャンピオン・ウエストランドを特集した。 そこで興味深かったのは、デビューから間もない爆笑問題がテレビ局に干されたエピソードだ。大手の太田プロダクションを退所した爆笑問題は、一気にテレビの仕事を失ってしまった。1990年代前半のことだ。 結局、爆笑問題は4年ほど民放の番組から姿を消すことになる。その理由は、太田プロに対するテレビ局の“忖度”だった。大手の芸能プロダクションを退所すると干される──芸能界の“掟”は、この当時すでに根を張っていた。 そこから回復できたのは、タイタンを興した太田光代社長の根回