銀座は、古いものと新しいものが混在しながら成り立っている街だ。伝統と格式。そして最新のスタイルとが混沌とした中に共存している。むしろそれが、ひとつの調和のとれた強烈なパワーとなって、新しい文化が生まれている。そのパワーの発信源の一つといえるのが、「白いばら」だ。 創業は昭和6年なのに、ホステスのほとんどが若くて面白いのがすごい。場所は銀座マツヤデパートの前の、三井住友銀行の裏通りで、白いバラの大きなブルーの看板がすぐ見える。 壁には、大きな日本地図が描かれており、各都道府県別に在籍しているホステスの名が刻まれている。 「全国の若い女性を集めているので、自分の郷里の女の子の呼ぶとその地域の言葉で話ができて心がやすらぐんです」と店長が言っている。 その数およそ230名。平日は常時125名、金曜日は150名の全国の若い女の子がフロアーに出る。フロアーはおよそ70坪で、1階と2階の2フロアーに83