タグ

ブックマーク / voleurknkn.hatenadiary.org (4)

  •  電王戦第一戦感想―「強さ」とは何か - 生きてみた感想

    昨晩の電王戦第一戦、菅井五段vs習甦の対局結果は衝撃的でした。 習甦はコンピュータ同士での予選では第五位、優勝したponanzaとはかなりの差があったというのは大方の共通認識だったと思います。また今回のレギュレーションでは、出場ソフトは大会時点で開発を止め、プログラムを対戦棋士に提供すると定められています。つまり棋士は、十分に対局相手の研究を積んだ上で番に臨むことが出来るわけです。さらに今回は対局時に使用されるハードも固定されており、クラスタの暴力も発動できないようになっており、総じて、前回に比べてかなり棋士に有利な条件になっています。菅井五段は若手とはいえ、誰もが認める実力者であり、今回の出場ソフトの5位である習甦とでは、圧倒的に菅井五段が有利だろうというのが下馬評でした。ところが・・・。 対局結果は既報の通り習甦の勝利だったわけですが、問題はその内容です。僕の棋力ではもちろん細かいと

     電王戦第一戦感想―「強さ」とは何か - 生きてみた感想
  • 詩集の紹介 - 生きてみた感想

    [読書]詩集の紹介 知り合いがを出しました。詩集です。 紹介するに当たって感想なりを書いてみたいとも思うのですが、いかんせん、詩というジャンルにはあまり馴染みがないもので、さしあたりは基的な情報に加え幾つか気に入った詩句を引用するにとどめ、しばらく時間を置いて自分なりの理解が少しは深まってきたと感じることができた場合には、さらなる駄文を連ねてみるということにします。 著者は鳥居万由実、タイトルは『遠さについて』。 フランス堂という、句集や歌集を多く出版している出版社からの自費出版。下記のサイトにの表紙が載っています。 http://furansudo.ocnk.net/product/1384 まず表紙がとても素晴らしい。この写真だとあまりわからないですが、のコンパクトなたたずまいも魅力的です。屋で視界の端っこにチラッとでも入ると、反射的にとりあえず手にとってしまいたくなるような

    詩集の紹介 - 生きてみた感想
  • 夢のなかの疾走問題について - 生きてみた感想

    昨日、ジャグリングをやっている夢を見たのですが、その夢のなかではどうにもうまく腕が回らず、とても歯がゆい思いをしたのでした。 そして今日、お風呂に入っているときにふと、その理由が分かった気がしたのでした。 夢のなかで誰かに追っかけられていて一生懸命逃げているのだけれど、しかし足がうまく回らなくてひたすらに焦る、という経験はたぶん誰にでもあるんじゃないかと思います。ふつう、こうした夢については、そこにはなんだか得体の知れない強迫観念が表現されているのだ、という風に心理学的に理解されているような気がします。自分もこれまでそうでした。 しかし僕は風呂のなかで、この夢は心理学的にではなくむしろ認知科学的に理解するべきなのではないか、と思い至ったのでした。 体の動きというものはなんらかの仕方で意識を通して統御されているのだと思いますが、しかし神経の筋一まで意識が統御している、ということはどう考

    夢のなかの疾走問題について - 生きてみた感想
  • 不思議の国の柔らかい機械 - 生きてみた感想

    [文学・映画][考察][思想]不思議の国の柔らかい機械 すこし前のことですが、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を読んだことがなかったということに思い至って、渋谷のブックファーストに立ち寄りました。文庫の一番安いやつを買おうと思って検索をしているうちに、ふと気が変わって英語で読むことにしました。それで検索にヒットした原書を探したのですがどこにおいてあるのかよくわからず、代わりに原文の上のところどころにルビが振ってある親切なやつを見つけたのでそれを買って読み始めたのでした。 この物語はどうも僕の性にあっているらしくてとても面白かったのですが、読みながら僕は、このにもし根思想というものがあるのだとすれば、それは「ヴィトゲンシュタインとヴィトゲンシュタインを足して割ったような感じだな」と思ったのでした。 ※ まともに読んだことがないながらも、『論理哲学論考』に代表されるいわゆる前期のヴ

    不思議の国の柔らかい機械 - 生きてみた感想
  • 1