調査操業で採取されたサンプルを基に、秋漁の全面中止の理由を説明する県桜えび漁業組合の望月武組合長(手前)=静岡市清水区で2018年12月13日午後、島田信幸撮影 静岡県桜えび漁業組合は13日、船主会を開き、サクラエビの秋漁を全面中止にすることを決めた。今月に実施された4回目の調査操業でも、サクラエビの大きさが改善しなかったことを受けての措置。組合によると、秋漁が全面中止となるのは戦後初めて。組合は「漁を全面中止にしないと資源回復が図れない」と理由を説明した。【島田信幸】 サクラエビ漁は国内では駿河湾のみで行われ、春(4~6月)と秋(10~12月)の年2回が漁期。沿岸の漁協は1977年から、乱獲を防ぐため所属する漁師が水揚げ量を均等に分ける「プール制」としている。これまでも7~8月の産卵期には漁をせず、資源保護を図ってきた。