はじめに 今年もたくさん読んだり観たりやったりして、頭から尻尾まで楽しい年だったな……という感触が残っているのだけれども、せっかくなのでブログに書いたものを中心に記憶に残ったものを紹介していこう。適当にリストアップしただけで40作品を超えたので(さすがに全部は無理だ)ぱっぱとやろう。基本的にここでとりあげていく本は個別記事を書いているので、最後にリストとしてまとめておきます。 日本SF枠 というわけでジャンルを区切って日本SF枠から紹介していこうと思うがまず何をおいても滅多に本の出ない飛浩隆さんの最新短篇集『自生の夢』をあげておきたい。一言でいえば極上のSF短篇集である。身体へとダイレクトに感覚が伝達され、SFならではの特異なイメージが現出する悪魔的な表現力は依然として健在。読んでいて何度も表現とストーリーの両面、その凄まじさに恐れおののいてしまった。 自生の夢 作者: 飛浩隆出版社/メー
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