先日の細田守さんとの対談で『パンダコパンダ』について触れたので、この連載で『パンコパ』について書こうかと思った。いや、まてよ。『パンコパ』について書くなら、先に1980年代前半の「宮崎駿の評価の高まり」について説明しておいた方がいいか。いや、それについて触れるなら、アニメブームについて書いておくべきか。と、どんどん書くべき内容がさかのぼってしまった。そういったわけで、今日はアニメブームについての話だ。 1978年の劇場作品『さらば宇宙戦艦ヤマト ―愛の戦士たち―』は大ヒットを飛ばし、そこから、第1次アニメブームが巻き起こった。『さらば宇宙戦艦ヤマト』で始まったブームが、劇場『銀河鉄道999』でさらに高まり、『機動戦士ガンダム』で最高潮を迎えた。劇場作品が次々と公開され、アニメ雑誌が創刊され、ラジオで関連番組が放送され、グッズが発売され、イベントが開催された。武道館を使ったイベントまであった