クルーグマンがアイルランドとネバダ州を比較している。それによると、両者の共通点は 人口は似たようなもの*1 住宅バブルはその極端さにおいて両者でほぼ同等だった 失業率は共に約14% 一方の相違点は 同一通貨圏内の別の地域への移転が安全弁として機能する点は同じだが、実際には、アイルランド人が欧州の中でも極めて移動性の高い人々であることを考慮に入れても、好況期にネバダ州に流入した労働者*2ほど簡単に動くわけではない。 財政面で言えば、ネバダ州の退職者は社会保障とメディケアについてワシントンを当てにして良い。それは連邦税の支払いが少ない州への所得移転と言える。 また、ネバダ州は実質的に連邦政府から銀行救済を受けた、と言える。それは、FDICによるものほど直接的なものではないが(それも多少はあったが)、ファニーとフレディによる救済である。というのは、ネバダ州の人口は全米の1%未満だが、ファニーとフ